日本選手権決勝 -豊田合成vsトヨタ車体-
【トピック】
・豊田合成vsトヨタ車体 マッチレビュー
・何事にも、ターゲットがある
こんにちは。
新しいシューズに浮かれて、何もないところでコケて膝を強打したsyuです。
今僕の膝の色は青赤です。
ちなみにシューズはこれ↓
軽くてデザインも良くて、いい感じですよ。
みなさんシューズはmelisさんで買いましょう。
と、頼まれてもいないmelisさんの宣伝をしたところで本題へ。
日本選手権の決勝が行われました。
話題(?)のPixellotによるライブ配信も行われていたので、スマホ越しで観た人も多いと思います。
両チームの応援団も駆けつけ、良い雰囲気で試合が行われたのではないでしょうか。
豊田合成vsトヨタ車体 マッチレビュー
合成30(16)-(12)26車体
スタメン↓
車体はオーソドックスな6-0DFで、中央への密集と9m内のゾーンに侵入をさせない狙いがあった。
それに対し合成はBPがロング・ミドルシュートを狙いつつ、PVへパスを落とす形を主体に攻撃を重ねた。
合成も6-0DFであったが、各選手は自分のゾーンよりも人に対する意識が高く、積極的なコンタクトが目立った。
車体は合成のDFに対し、LB吉野とRB高智のスピードをつけた1:1で間を割っていくプレーでシュートまで持ち込んだ。
序盤は両チームDFがはまらず、コンスタントに得点を重ねるが、リズムを掴んだのは合成。
車体にフリーでシュートまで持ち込まれるも、GK藤戸が準決勝に続くセーブをみせる。
ポジショニングと思いきりの良いボールへの飛び付きが冴え、日本代表選手のシュートを防ぐ。
GK藤戸のセーブからFBも決まり、15分で10-5とリードを広げる。
車体は流れを引き戻すため、ベテランCB門山をコートに送る。
自らミドルシュートを決めチームを鼓舞すると、LW杉岡のFBも決まり2点差まで追い上げる。
しかし車体は退場者を出してしまう。
勝負所とみた合成はCB樋口のミドル、LW津波古のスティールなどで3連続得点を挙げ、一気に引き離し16-12でハーフタイムを迎える。
前半終わりの雰囲気そのままに後半もスタートする。
車体は退場が重なりCP4人でプレーする時間帯もあったが、与えたPTをGK加藤が2連続ストップし、なんとか望みをつなぐ。
するとRW渡部のサイドシュートを得点源に、CB津屋のテクニカルなハーフループも決まり48分で22-21と1点差まで詰め寄る。
しかしまたしても立ちはだかったのは合成GK藤戸。
日本代表RW渡部のシュートをセーブすると、LB水町のFBで流れを絶ちきる。
立て続けにRBウーゴのスティールからRB趙のFBが決まり、再び4点差まで離す。
その後、車体はRW渡部、LB吉野のシュートで追いすがるも、合成はこの日ポストプレーが冴えたPV橋本やLW中尾のFBで試合を締め、30-26で終了の笛。
豊田合成の初優勝で大会が閉幕した。
合成はPV橋本選手のポジショニングの良さが目立ちました。
ボールを持つ選手のフォローを考えるフルバックと、パスを出される選手にアタックを考えるもう一人のフルバックとの間(ハーフスペース)をきちんと取り、ボールを収めていました。
また、味方のパスが左右に流れるごとにしっかりと背中で相手を背負い、常に有利なポジションを取り続けていました。
そして、そこに正確なパスを出すBP陣。
まるで海外のチームのグループ戦術をみているようで、とても面白いと思いました。
一方車体はGK甲斐選手、加藤選手のセーブで粘りをみせるも、合成の組織的な攻撃に対応できずに点差が開いてしまいました。
レフェリーとの相性も少し悪かったかな…。
世界選手権を闘った選手も多い車体は、コンディションの調整が難しかったと思いますが、しっかりとこの大会にアジャストしてきた合成を称えるべきでしょう。
両チームとも素晴らしい試合を魅せてくれました。
お疲れさまでした。
何事にも、ターゲットがある。
さて、両チームが決勝にふさわしい好ゲームを魅せてくれました。
ハンドの試合ではターゲット、つまり狙うべきポイントを分析して試合に臨んでいますよね。
そしてそのターゲットに対し、いかに効果的にアプローチできるかが結果の良し悪しに関わります。
では、運営はどうでしょうか。
基本的に、というかほぼ同じ考え方ですよね。
今回のライブ配信をみてて思ったのは、「解説」について。
先に書いておくと、本来解説者でない協会事務局のお二人の解説に口を出すのはどうかと思いましたが、「解説」というポジションを与えられている以上、ある程度の質は求めなければならないと思います。
解説にも、ターゲットがあります。
サッカーで例えると、松木安太郎さんか、戸田和幸さんかという話。
松木さんの解説を聴くと、選手のことを話すときは「15番大迫」、「9番南野」と言ったように必ず番号と名前を併せて話し、どの選手のことを言っているかがとてもわかりやすいです。
また、そこまで戦術的に詳しいことは言わず、サッカーをあまり知らない人にとっても入りやすい解説をします。
そしてなにより、居酒屋でおじさんがぼやいているようなあのフランクさ。
サッカーを知らない人や、そこまで詳しくない人をターゲットにしていると感じます。
一方戸田さんは、非常に細かい戦術的な解説がサッカーマニアから好評です。
そのとき起こった現象を言語化するのがとても上手で、指導の参考にもなるレベルだと思います。
ターゲットは、指導者やサッカー上級者にしていると言えます。
今回の決勝は、誰をターゲットにしていたのでしょう。
ハンドボールを知らない、まだ初心者という方を狙っているにしては周知が足りていないし、そもそもライブ配信を観ている人は少ないと思います。
ハンドボールをある程度経験している、もしくは熟練者に向けた解説にしては、戸田さんのように起こった現象を言語化できていなかったし、戦術的に詳しくもありませんでした。
そもそも今回は解説ではなく、単なる「実況」だったと感じます。
聴いていて多かったワードは、
・ファインセーブですね~
・狭い角度でも決めますね~
といった、誰にでもわかる言葉ばかり。
なんでファインセーブが起こったのか、狭い角度でも決めることができたのか。
そこにどのような駆け引きがあり、技術があり、戦術があったのかを言語化することが解説だと思います。
トップの組織が「解説」付きでライブ配信すると告知した以上、「やればいい」という考えだけでなく、質の部分をこだわらなければならないのではないでしょうか。
"ターゲティング"と"質の担保"、それがこれからの課題の一つだと思います。
もちろん僕もです。
あとは、Pixellotの質もあげてほしいです。笑
PTのシーンはちゃんと映してほしい…。
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では。